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誕生秘話1〜ネットと俺〜

自己紹介の欄からの続き。
映画を撮ろうとしても誰も自分の映画にお金なんて出してくれず、業界はどんどん不景気に。
何をやってもだめだった自分。
そんな自分がどのようにして『くそガキの告白』を撮るに至ったか、を綴ってみます。


『くそガキの告白』を企画する前に自分には『あんこブルース』という企画がありました。
恋愛下手なアラフォーママと少年の話。様々な製作会社に持ち込み、ある程度面白いと言われてもお金は出してもらえず、とあるシナリオコンペ落選を気に、自分を追い込んでやる!とヤケになり「あんこブルース」ができるまでというブログを立ち上げ、さらに勢いでツイッターをはじめました。
時は、2009年12月。ツイッターをやっている人はごく少数。ブログはもちろんミクシーもバカにしてほとんど手をつけていなかった自分が、突然ネットデビューしました。
このネットデビューが、実はくそガキの告白にとってとても重要なことでした。

ネット経由で怪談サークルとうもろこしの会なる団体が自分に接触してきました。どうやら、ぼくが以前作ったホラービデオ「怪奇アンビーバブル 闇の都市伝説」を気に入ってくれたとのこと。そのビデオは自己紹介にも書きましたがホラーというよりコメディで、とうもろこしの会の方々にはその斬新さを評価してもらいました。一緒にお酒を飲みにいき、その後、大手俳優事務所系列の会社を紹介され、その会社で今までにない自由なホラービデオをつくろう!ということになりました。
が、だんだん企画が進むにつれて、会社側が真面目なホラーを求めるようになり、さらにぼく自身これまで自分の映画が成立しない苛立ちをぶつけるようにどんどん自分勝手な方向に話を書き殴っていき、新進女優を主役にしたホラー企画は、中年男が主役の恋愛映画になってしまい、当然ボツになりました。

その時期、ぼくは日々ひがんでいました。
同世代の若手監督が撮った映画をみて、ツイッターで日々妬みそねみをつぶやいていました。
そんなある日、突然、映画監督の小林政広さんにツイッター上で怒られました。

小林政広監督とは当時ほぼ面識がなくツイッター上で交流をさせていただき、ありがたいことに度々映画製作やシナリオ執筆に関して、簡単ではありますがとても貴重なアドバイスをいただいてました。
小林監督はとにかく自分の撮りたい映画を、たとえどんなに人に無視されようとも時に自腹を裂いてでも撮り続け、作品の内容はもちろん、そのスピリットを海外で高く評価されている映画監督です。(代表作『春との旅』『愛の予感』『バッシング』)

その小林監督が突如、金が無いとか不満言ってないで、とにかく撮ってみろよ!とぼくにつぶやきだしたのです。
そこから監督はご自身の映画での闘いの歴史を振り返りつつ、さらにつぶやきは奮いはじめ、金のことで悩んでるふりして言いたいことがない自分から逃げているんじゃないのか、言いたい事がなければ映画なんて作る必要なし、死ぬ思いだよ、映画作りは、等々の呟きというか、魂のこもった言霊の数々が投下されました。
その言葉をありがたくおもえる余裕は当時の自分にはなく、そのとき自分は激しく動揺しました。そして自分の映画との向き合い方をとても恥ずかしくおもいました。

恥ずかしくたっていいじゃないか、とにかく今の自分をそのまま表現しろ。

小林監督に言われたのか、小林監督の言葉を自分流に解釈したのか、しばらくしてそう思えるようになりました。
とにかく映画を撮らなくちゃとおもいました。
今の自分しか書けないものを書くんだ!

自分、自分、自分…

突き詰めていくと、それは『あんこブルース』ではなく、先日のホラー企画でボツった物語でした。これを誰に遠慮することもなく、さらに今の自分をありのままに書き殴るぞ!と気合いを入れました。

自分…自分の映画…自分の世界観…自分…

シナリオができました。
タイトルは、『俺』
主役も自分がやろうとおもいました。
それが今の俺にしかできない映画なのだとおもいました。
映画学校の同期に相談したら、やめたほうがいいと言われました。
スタッフを頼みましたが断られました。

くそがっ!

まだそのころは、俺が正しいとおもっていました。
俺は俺にしかできない映画を撮るんだ。誰にも文句を言わせねえ。

そんな俺様のくそ野郎がいったいどうやって『くそガキの告白』に辿り着いたのかは、また次回にでも綴ろうとおもいます。

俺ノート


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プロフィール

鈴木太一(すずきたいち)
1976年6月16日生まれ。
東京都江戸川区出身。
映画「くそガキの告白」監督脚本。

鈴木太一のTwitter
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