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おれと仙台とあなたとあいつ

仙台に行ってきた。

桜井薬局セントラルホールという老舗の映画館で『くそガキの告白』を1週間上映されるため、その事前宣伝と初日舞台挨拶のためにだ。
今回の仙台公開は、仙台短篇映画祭との連動企画という形で実現した。

仙台短篇映画祭との関わりは、『信二』という自主制作の短篇が2008年の「新しい才能に出会う」部門に選出されたことからはじまった。
それまで何本か自主制作映画を作り様々な映画祭に応募してきたが、作品選考に通って映画祭に参加することがはじめてだった。
今みると、『くそガキの告白』に通じるところがいろいろある。


『信二』がきっかけで41人の監督によるオムニバス映画『311明日』に「ベージュ」という作品で参加した。
震災後の世界を映画でどう描こうか悩んだりもしたけど、映画祭をここで終らせてなるものかという映画祭スタッフの実直な気持ちに強く心を動かされ、自分なりにばかばかしくも情熱的に311後的な世界を描いてみた。





それにしても、
それにしてもだ、
仙台では仙台短篇映画祭スタッフの方々にお世話になりっぱなしだった。

飯や酒おごっていただいたり、車を出してもらったり、ホテルを用意していただいたり、連休中ホテルがとれないときは、映画祭スタッフの方の実家に泊めていただいたり。
なんでおれなんかのためにここまでしてくれるんだと恐縮したが、これが映画の力なのだなあとおもった。
映画祭スタッフのみんなは、短篇映画祭でフィーチャーした監督が長編をひっさげて仙台に帰ってきたことを、本当に心底喜んでくれた。
ああ、ほんとに『くそガキの告白』をつくってよかったなあと心底おもった。
これまで何度も折に触れてそうおもってきたけど、東京から遠く離れて、色々なバタバタやプレッシャーが一段落した今、妙に心にしみた。

今年の仙台短篇映画祭では去年に引き続き『311明日』上映。
その舞台挨拶。
いつものスタイルで。
仙台311明日
観客の皆さんが失笑してくれてほっとした。

去年映画祭で出会った監督と再会し一年ぶりに酒が飲めたり、新たな出会いもあって楽しかった。
そして今回映画祭自体に自然体(過去はいつもフワフワしていた)で参加してみて、映画祭そのものの、なんというか、温かい力みたいなものを感じた。じっくりそう感じれたのは、今回はじめてかもしれない。

映画祭が終わったあとにチラシ配り本格化。
いつものスタイルで。
120921_161941.jpg
仙台の人はシャイだからなかなか受け取ってくれないと言われたけど、東京名古屋と同じようなかんじだった。
チラシ配り中、本物のサンドウィッチマン(M1チャンプ)にあって嬉しかった。

途中チラシがほぼなくなったので、白黒コピー。それだけではあれなのでうらにメッセージとサインを。
仙台チラシ
裏にメッセージがあると知らずに手にとった人がメッセージに気づき、それを読んでる姿を見てとても緊張した。


J:COM仙台キャベツ「カラフルJタウン」におじゃま。
桜井薬局遠藤支配人のコーナーでたっぷり映画を紹介させていただく。
120919_153852.jpg
生放送はもちろん苦手。リハーサルがあって助かった。


ラジオ3 マイタウンレディオ
120921_155558.jpg
パーソナリティーの世之介さんとジャカルタ行きが決まったはるごんの話題で盛り上がる。


そして東北随一の地方紙、河北新報へ!
仙台かほく前

家に泊めてくれた映画祭スタッフが河北新報に付き添いで来てくれた。
1歳のこどもと一緒に。
仙台かほく取材

記事は公開前日の9月21日の夕刊にバッチリ掲載。
仙台新聞

付き添ってくれたこどもも喜んでくれたみたいだ。
120921_183357.jpg


おろシネマ「ニューシネマパラダイス」35ミリフィルム上映前に恐縮にも壇上で宣伝させていただき緊張。
フィルムの力、映画の力を再確認。
35

そのほかにも東京の配給会社の方にアドバイスをもらいFMいずみの生放送にも出してもらったり、
深夜に飲みながら地元の老舗銭湯の方に震災当時の貴重なお話を聞いたり(銭湯いけなくてごめんなさい!)、
などなどあって、

ついに『くそガキの告白』仙台上映初日!
仙台桜井前
ほんとにあっという間だった。
でも仙台に来たのが遠い昔のようにも思え、不思議な1週間だった。


映画祭スタッフの方に日本酒(一ノ蔵)を用意していただき、お客さんたちにふるまって、
仙台さけつぎ

皆で乾杯!
仙台乾杯!2

飲みながらトーク&質疑応答も盛り上がった。
仙台初日とーーく

前日楽天クリネックス球場に思いつき(いつもそう!)でチラシ配りにいったのだが、
仙台球場

そのときに出会った少年たちも来てくれて、すげえうれしかった!
仙台初日1










こんな不意の出会いがあるからチラシ配りがやめられない。


帰り際、劇場の壁にサイン。
仙台サイン
今までで一番書き心地のいいサインだった。

劇場支配人の遠藤さんと。
仙台遠藤
上映だけでなく、取材のブッキングなどでもすごく力をかしていただいた。
老舗の劇場の支配人だから固い人かと思ったが柔らかすぎる方で笑顔がとってもチャーミング。
桜井薬局セントラルホールという劇場も本当に立派な素敵な映画館だった。
またここで絶対自作の上映やるんだと誓う。


最高の夜だった。


ところで。
その数日前、映画祭スタッフたちとの酒盛りを終えた深夜。
宿泊場所で映画祭スタッフの青年Aと二人相部屋で泊まることになった。

青年Aはカップラーメンを買ってきて食べようとしている。
お湯がない、お湯がないと少し困っていた。
こいつ、まだこれからラーメン食べる気か。
正直早く寝たいと思ったし、狭い場所だったのでラーメンの匂いが部屋に充満したらイヤだなとおもったので、こいつラーメンなんて食べられなきゃいいのにと思って無視していた。
結局お湯は沸かせず青年Aはラーメンを諦めた。
でも何かおれと話がしたいようだ。
話を聞く。

青年Aは自主的にドキュメンタリー映画をつくっていて、その編集を一向に終えることができずに悩んでいた。
これからの自分に悩んでいた。
自分の証を残したいと思い映画をつくっているが、何かうまくいっていないことを自分でもわかっている。
その目には、いまここを突破したいんだけど突破できない、その苛立ちというかプチ狂気のようなものが宿っていた。

おれも、こんな目をしていたのだ、きっと。
長編映画を作りたい、脚本も書いているが映画を作れない、周りの同期や年下のヤツラはどんどん映画を作っている。焦り、迷い、いまここを突破できない自分に苛立っていた。

「太一監督は、昔と比べて今、変われましたか?」
青年Aはふと、そんなようなことをおれに聞いてきた。
少しは変われたとおもうけど、自分は人生の成功者ではないし、そんな顔したくなかったから、まだまだこれからだと答えた。
そんなことなどをいろいろ話して、眠った。

朝起きたら青年Aはもういなかった。
数日後。青年Aがおれにラーメンをおごりたいというので青年Aのお気に入りの店に行ったが、混んでいて時間がなかったのでラーメンを食べられなかった。



そんな仙台。

いつかまた、仙台に絶対に帰ってきたい。
近いうちに。
また新しい映画を作って。
今回お世話になった、映画祭スタッフとその関係者と劇場スタッフのみんなと再会したい。
そのことが今からすごく楽しみだ。
映画をいろいろな地方に届け、また帰ってきたい場所が一つ一つ増えている。
そのことがたまらなく嬉しい。
いまはみんなとの別れが本気で寂しい。
映画祭終わり
仙台初日集合写真


いつか青年Aと再会したとき彼はどんな目をしているだろうか。
彼には変わってほしいけど、変わってほしくない気もする。
おれも、もっと変わりたいけど、あんまり変わりたくないんだ。
彼が澄んだ目で「しゃぶしゃぶ食べに行きましょう」なんていったら思いっきり頭叩いてやる。


最後に。
今年の仙台短篇映画祭の実行委員長に自ら立候補し、その業務だけでも本当に大変だったはずなのに、そんなこと微塵も感じさせずにくそガキの仙台上映のため劇場に話をしてくれ、マスコミの取材まで組んでくれ、仙台でたっぷりお世話になった恩人とツーショット。
仙台しょうじさん

ほんとうに、ありがとう、ねえさん。
またね。





仙台・桜井薬局セントラルホールでは9月28日(金)まで連日20時から絶賛上映中!

9月29日(土)から大阪・第七藝術劇場で公開スタート!
29日(土)21:10の回上映終了後、田代さやか&鈴木太一の初日舞台挨拶あり!
(11:50の回は鈴木太一のみ舞台挨拶)
30日(日)21:10の回上映終了後、小林政広監督(「春との旅」「ギリギリの女たち」)vs鈴木太一のトークショーあり!

関西横断
10月6日~京都みなみ会館、10月13日~神戸アートビレッジセンターで公開


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Comments

仙台短篇映画祭ブログにも 
すてきなブログありがとうございます。こちらも胸が熱くなりました。仙台短篇映画祭、まだまだこれからです! 仙台短篇映画祭ブログにもレビュー載せましたので、御紹介まで。
ショートピース!仙台短篇映画祭ブログ

http://shortpiece.blog9.fc2.com/?mode=m&no=402&cr=9bb5bbaf35ada079b433dbb8d7d871db
 
ブログ読ませていただきました。ありがとうございました。
今後ともお互い刺激しあいましょう!
管理人のみ閲覧できます 
このコメントは管理人のみ閲覧できます
 
ありがとうございます。
あそこでチラシ配りしてよかったです。
ナナゲイでお待ちしてます!

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プロフィール

鈴木太一(すずきたいち)
1976年6月16日生まれ。
東京都江戸川区出身。
映画「くそガキの告白」監督脚本。

鈴木太一のTwitter
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