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おれの一番長い日

ついに、来た、6月30日。
テアトル新宿、上映初日。

その前日、6月29日からおれの闘いがはじまった。
29日21時六本木をスタートし、30日21時にテアトル新宿初日のレイトショーをゴールとする24時間チラシ配りマラソン。
今までのチラシ配りの全てをここにぶつけるのだ!と意気込んだ。

おれのチラシ配り。
それはメディアの取材をうまくとってこれない宣伝素人が、なんとかすがりついている宣伝手段。
街に出て映画のチラシを配ってもほとんどの人がもらってくれない。もらってくれても劇場に来てくれる保証はどこにもない。
おれは逃げているのか、これに時間を割くならもっとやるべきことがあるんじゃないのか。
あげくのはてにマラソンしながら24時間チラシを配る。
意味がわからない。

とにかくいっぱいのチラシを配りたかった。
まず、多くの人にこの映画の存在を知って欲しい。
そしておれは、こんなバカなことをやってるおれをみてほしかった。
おれの姿で人を勇気づけたいとかそんなんじゃなくて、ここまでこのおっさんがバカみたいに必死になってる映画ってどんなんだよって興味をもってほしかった。
そして10人、20人の映画スタッフ、ボランティアスタッフ、応援団のみんながかわるがわる、おれの24時間チラシ配りを強烈にサポートしてくれた。
こんな人数になるなんてびっくりした。
そんなおれたちを観てほしかった。
こいつらがここまで観て欲しいって必死になる映画『くそガキの告白』ってどんなんだよ、観てやろうじゃねえかっておもってほしい。とにかく観て欲しいのだ。
だから走った。

29日21時から六本木をスタートして渋谷、麻布、東京タワー、新橋、国会議事堂、赤坂、神宮外苑、テアトル新宿モーニングショー、そして東京ドーム、東京スカイツリー、上野、秋葉原、新宿、と走った。歩いた。

モーニングショーが終わり、少し走ったら左足が痛くなった。
それまでわりと余裕だとおもっていた。
もちろんずっと走っていたわけではないし、チラシ配りながらだし歩くほうが多かったけど足はそんなに痛くなかった。ここ20年くらい普段まったく運動してないのに今回走るにあたって何もトレーニングしなかった。ここでそのつけがまわってきた。
走れない。
痛さをどんなに我慢しても全然前に進まない。
歯がゆい。
スカイツリーでキャストが生出演しているラジオ番組に間に合わなければいけなかったがこのままでは間に合わないと自転車に乗って向かうことになった。
おれの人生いつもこうだったのかもしれないなと悔しかった。
おれ、ひとり自転車に乗り、ボランティアスタッフはその横で走っていた。
カメラマン福田陽平もおれの分まで走ると、走っていた。
わけわかんねえなとおもった。
元々この企画自体わけわかんないけど、おれが自転車に乗るとそのわけわからなさに拍車がかかった。

自転車に乗ったのでスカイツリーには余裕で間に合い、そのあと、レイトショーが行われるテアトル新宿に向かった。走った。
いや、早歩きだけど気持ちだけは走ってたつもり。
一緒に走ってくれる仲間が増えた。
チラシ配りもおれをサポートしてみんなで配ってくれた。
映画の現場を思い出した。
あのときもおれは走れなかった。
監督としてもっと走らなきゃいけないのに経験もないし普段何もトレーニングしてないからすぐテンパって何もできなかった。走れなかった。
それでも一緒に走ってくれるスタッフ、キャストのおかげでなんとか形になった。
形になったどころか、すげえ面白い映画ができた。
おれの後ろで走っている人達をみて、みんなすげえなとおもった。
おれが監督の映画の宣伝だし、おれが走るのはあたりまえだ。
だから頑張ってるね、すごいねなんて言われてもまったくすごいなんて思わない。
あたりまえなんだ、おれがやるのは。
この映画のスタッフや、スタッフですらなかったボランティアスタッフも必死で走ってる。
おれはこの人達のようなことは絶対できないとおもった。
自分はほんと自分本位の人間だから。
スタッフたちの汗があまりに純粋で自分の不純さが嫌にもなった。
嫌になりながらも、妙なハイテンションで歌いながら走っているとそんなこと全て吹きとんだ。

レイトショー前のテアトル新宿に着いた。
ゴールテープ前、いっぱいのお客さんが劇場の外で待っていた。
みんな、おれを、おれなんかを見ている。
今日は満席立ち見だとは少し前にきいていた。
初日なんだから当たり前だと思いながら凄く嬉しかったし、実際お客さんの顔を見ると本当に本当に嬉しかった。
ゴールテープをきった。
お客さん皆がおれに熱い拍手をくれた。
スタッフがおれを胴上げしてくれた。
おれはぜんぜんだめだ、そんなことされるに値しない。
24時間チラシ配りマラソンなんてすごいですねって言われたって24時間ずっと走ってるわけじゃないし、歩いてることのほうが多かったし、自転車にも乗った。
だから完走おめでとうと言われてもしっくりこなかった。
でも叫んでいた。
叫ばずにはいられないことがあった。
おれのゴールで大騒ぎとなったテアトル新宿前を何事かと通り過ぎていく通行人のひとたちに、
「こんな映画ねえだろ!」「こんな映画あるのか!」と。
こんなバカみたいに熱く盛り上がってる映画他にあるのか!と。
いや、他にもあるんだけど、でも、この時に感じたスタッフ、観客の熱さは絶対絶対誰にも何にも負けないもので、この熱さをみろ!どうだ、すげえだろ、だから映画も観てくれ!お願いだから観てくれ!という気持ちだった。

このあと初日舞台挨拶。
みんなにジュースをおごって舞台上でキャスト、スタッフ、お客さんと乾杯した。
最高の乾杯だった。
最高のサイダー。
最高の初日。

そして映画上映。
みんな凄く楽しんでくれて、声をだして笑ってくれて、いっぱいいっぱい感じてくれて劇場内は最高の空気だった。

映画が終わってもう一度自分だけみんなの前に出た。
みんな凄くあったかくて熱い拍手をくれた。
泣きそうになった。
でも泣かなかった、とおもう。
こんなに感動的なことがあったのに、この日おれは泣かなかった。
なんでだろう?
ゆうばりでの上映のときはけっこう泣いたのに。
泣かないように我慢していたわけでない。
何かよくわからない寂しさがあったのかもしれない。
あるいは、泣く暇もないほど、楽しかったんだ。
ほんとに。
最高の一日だった。

せっかくだからサライでも歌うか。





遠い夢 すてきれずに 故郷をすてた
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穏やかな 春の陽射しが ゆれる 小さな駅舎
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別離より 悲しみより 憧憬はつよく
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淋しさと 背中あわせの ひとりきりの 旅立ち
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動き始めた 汽車の窓辺を
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流れてゆく 景色だけを じっと見ていた
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サクラ吹雪の サライの空は
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哀しい程 青く澄んで 胸が震えた
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恋をして 恋に破れ 眠れずに過ごす
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アパートの 窓ガラス越し 見てた 夜空の星
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この街で 夢追うなら もう少し強く
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ならなけりゃ 時の流れに 負けてしまいそうで
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動き始めた 朝の街角
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人の群れに 埋もれながら 空を見上げた
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サクラ吹雪の サライの空へ
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流れてゆく 白い雲に 胸が震えた
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まぶたとじれば 浮かぶ景色が
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迷いながらいつか帰る 愛の故郷
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サクラ吹雪の サライの空へ
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いつか帰るその時まで 夢はすてない
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映画「くそガキの告白」、これからが勝負。
浮かれてはいられない。
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Comments

 
スカイツリーで監督やキンコメの二人と田代さやかちゃん見ましたよ。
そして帰宅してからUSTでマラソンのゴールを見ました。
あとは新宿に見に行くだけです。いつ行こうか・・・。

画像の中の外人さんは、スタンハンセンじゃないですか?
 
コメントありがとうございます。
ぜひ、テアトル新宿へおこしください。
7/7のオールナイトがおすすめです。
トークいっぱいできっと楽しい祭りになるとおもいます。

外人さん、たぶんスタンハンセンさんだとおもいます。
が、名前をきいても答えてくれませんでした。
 
おつかれさまでした。
渋谷無限大でお話させていただいた者です。
30日は行きたかったのですけど、体調不良とお仕事のため行けず…(´Д` )

機会つくってぜったいみにいきます!

監督の情熱が伝わったのですよ。
ご褒美に
高橋さんに、天下一品をおねだりするといいですよw
おつかれですか? 
まだまだ先は長いから体に気をつけてください
7日が楽しみです
何度も見たくなる、映画とブログ
大好きです

いつかトークゲストに「石井トミコ」さんを希望します
トミコさんとパーケンさんがゲストなら回数券買ってでもさらに通っちゃうw
 
わかかすさん、宙大さん、コメントありがとうございまっっす。

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プロフィール

鈴木太一(すずきたいち)
1976年6月16日生まれ。
東京都江戸川区出身。
映画「くそガキの告白」監督脚本。

鈴木太一のTwitter
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