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新宿の変質者

週末、いっぱいチラシを配った。

金曜日。
事務作業がたまっていて最近家にいることが多かったので街に出て大々的にチラシを配るのが久しぶりだった。
久しぶりだと最初の一声は緊張する。

改めて、これがおれの宣伝スタイル。
太一スタイル

一人でも胸のサンドイッチは余裕でできる。
でも、頭のサンドイッチはなかなかつけられない。
頭をつけると一気に変質者度が増すからだ。

そもそもおれみたいな男は普段から変質者に見られがちである。



街を普通の格好で歩いているだけで、通りすがりの女の子、女の人に変な顔をされる。
さすがに全員ではないけど、10人に1人か5人に1人は本気で嫌なものを見たという顔をするのだ。
おれは今までそうやって生きてきた。
最初はなんでおれにそんな顔するのか納得出来なかったけど、おれ、目とか二重だし、わりとキリッとした顔立ちだと思っていたんだけど、どうやらそういう問題ではなく、その人にとって生理的に受けつけない何かを発しているようだ。

だから、頭に看板をつけて変質者度が増すと、さらにその生理的に受けつけない度が増してしまうのではないかという恐れがあった。でもちがった。胸や頭に看板をつけるとそちらの方に目がいき、生理的受けつけない度が弱まるのだ。
何この人、バカじゃないという顔をする人はいるが、この人、生理的に受けつけない!という顔をする人はほとんどいないのだ!
これはすごい発見だ。

変質者度は増すけど、生理的に受けつけない度は下がる、それがおれの宣伝スタイル。


そんなわけで金曜日は3人の女子に協力してもらってチラシ配りをした。
一人だと変質者だが周りに三人居るとかなりちがう。
どうやらこの変質者っぽい人は友達みたいな人がいる、しかも女の人、ということは、見た目ほど変質者ではないのだなと思われながらチラシをいっぱい配った。

その女の人3人、みんなチラシを配るのがうまい。
ただ道を移動している時でも、看板に興味をもった顔をした人にさりげなく近づいてチラシを渡したり、映画に興味ありますか〜と優しくまろやかに近づいていったり、ほんとにもう嫌になっちゃう。
以前だったらそんな女の人はビッチにちがいないと思ってたけど、不思議と今はそんなこと思わず、ただただありがたいと思う。
そしてそんなチラシ配り上手な人達に、監督は接客業したことありますか?というダメ出しをもらった。
あるよ、コンビニとか、ちゃんこ屋とか、ビデオレンタル屋とか。無愛想で評判悪かったけど。
以前にも、あなたのチラシ配りは上から目線で偉そうだと怒られた。
おれ、ここ1ヶ月ちょっとけっこうチラシ配りしてきたんだけど、全然成長してないわ。


土曜日。
今日の新宿は『LOVE まさお君が行く!』の初日舞台挨拶とか『アメイジングスパイダーマン』の先行上映でかなり盛り上がってるんじゃねーのとおもうといてもたってもいられず午前中に家を出た。
最初はずっと一人だったため、頭はつけず、胸だけサンドイッチのスタイルで某シネコン前でチラシを配った。
どうも反応が薄いなとおもったので、思いきって頭もつけた。
あまり変わらなかった。
そもそもこのシネコンに来る客層(特に初日なので特定のキャストファンであふれかえっていた)とくそガキの告白みたいな映画を観ようとする客層は全然ちがうのではと気づくが、やけになって配り続けた。

また、オープンカフェで綺麗な女の人と昼間から白ワインを飲んでるダンディーな人に話しかけられた。
映画絶対観にいくよと言われた。次何撮るんだ、映画撮ろうぜ、というようなことも言われた。
街に出るもんだな、俺達と出会えてよかったな、とまで言われた。
オーラがあった。でも最後まで誰だかわからなかった。
電話番号交換もした。「新宿で会った偉い人」という名前で電話帳に登録した。

それからチラシ配りを協力してくれる男たちと合流。
彼らはチラシ配りがそれほどうまくはないが、不器用ながら一生懸命配ってくれた。
ありがたい。
誰かといると変質者度が減るから堂々とフル装備できるし、なんてったって俺、一人じゃないんだぜという心の余裕がハンパない。
またチラシ配りは時間がなくてできないけどど、近くのデパートで働いている人がお洒落なパンを差し入れしてくれたり、以前から上映会などを手伝ってくれている人(応援団)がレッドブルを差し入れしてくれたりした。ありがとう。


日曜日。
チラシ配りは休むつもりだったけど、やっぱりやった。
公開前最後の日曜日だと思うといてもたってもいられなくなった。

場所は最近お気に入りの新宿バルト9近く。
なんのためらいもなく、一人で胸と頭の看板をつけたフル装備で配り始めた。
金曜と土曜のチラシ配りで勢いづいたというのもあったし、近くで猫カフェの看板持って立ってた人がさりげないスパイスとなって勇気をふりしぼれた。

チラシを配り始めるといろんな人に声をかけられた。
この映画知ってます、気になってました!
へえ〜、こんな映画やるんだあ。
ほんとにチラシ配ってるんですね!
絶対観にいくからな。
お疲れ様です。
そんな一人一人の声が支えになる。
ツイッターで新宿に監督がいるって知ってチラシもらいに来ました、とか、ほんと泣きそうになる。
チラシをもらってくれなくても、頑張ってみたいな目線を送ってくる人もいて、嬉しい。
また助監督をやっていた時、とても尊敬していた先輩にも偶然会って、頑張って!と声をかけられ嬉しかった。
ツイートしてくれる人もありがたい。
















これまで、自分はずっと自分の外見にコンプレックスをもってきた。
ちょっとでも格好いい奴を見ると、オマエみたいな顔に生まれたらどんなに楽しい人生だったかとヒガみ続けてきた人生だった。
今だってそのコンプレックスは消えていない。
でも、そんなおれが、ここ最近、皆に怪しまれる格好で自ら外に出ている。
さっきは、変質者度は増すけど、生理的に受けつけない度は下がる、それがおれの宣伝スタイルとか書いたけど、そんなことはどうでもいい。
頭と胸に「くそガキの告白」という映画の看板を背負えば、応援してくれる人がいる。
こんな自分を応援してくれる人がいる。
だから恥ずかしいとか変質者とかいってられないし、もっともっとこの映画を広めなければならない。

これからほぼ毎日フル装備で新宿の街に出没します。
太一サブウエイ

新宿でこんな奴見かけても、変質者と思わず、コイツはコイツで人生必死なんだと温かい目でみていただけたらとおもいます。


映画『くそガキの告白』公開まであと5日。
なりふりかまっちゃいられない。
もうすぐ夏がはじまる。
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Comments

 
日曜日にチラシ配ってる所見ましたよー!怪しさ満点でチラシ貰えなかったです><
 
あらら。今度見かけたらもらってやってくださーい。

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プロフィール

鈴木太一(すずきたいち)
1976年6月16日生まれ。
東京都江戸川区出身。
映画「くそガキの告白」監督脚本。

鈴木太一のTwitter
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