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ありがとう2012

くそガキ2012カバー写真




映画『くそガキの告白』は、今年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭での世界初上映を皮切りに多くの劇場、イベント、映画祭で上映していただきました。

ここに上映をまとめてみます。

2月23日、25日、26日
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭(ワールドプレミア)
[審査員特別賞、シネガーアワード、ベストアクター賞(今野浩喜)、ゆうばりファンタランド大賞人物部門(今野浩喜)受賞]

4月22日
墨田区先行上映会(アサヒアートスクエア)

5月12日
埼玉県北本市特別上映会(北本市文化センター)

5月20日
岩手県大船渡MIAMI(東北ライブ大作戦 太陽族&FREAKS共同企画「くそガキのうた」無料上映)

6月30日〜7月20日
テアトル新宿

7月20日、23日
韓国 プチョン国際ファンタスティック映画祭

7月28日
ニューヨーク ジャパンカッツ

7月28日〜8月3日
名古屋 シネマスコーレ

8月4日
京都みなみ会館(ゆうばりファンタスティックナイト)

9月22日〜28日
仙台 桜井薬局セントラルホール(仙台短篇映画祭との共同企画)

9月29日〜10月19日
大阪 第七藝術劇場

10月3日
長崎 対馬市交流センター(対馬高校芸術鑑賞会)

10月6日〜19日
京都みなみ会館

10月13日〜19日
神戸アートビレッジセンター

10月20日
オーディトリウム渋谷(「こっぴどい猫」オールナイトイベント)

11月24日〜30日
群馬 シネマテークたかさき

12月17日〜28日
広島 横川シネマ


以上です。

ああ、ほんとうに、幸せすぎる1年でした。
映画を観にきてくれたお客さんをはじめ、劇場スタッフ、くそガキキャスト、スタッフ、応援団、その他関係者の皆様、ほんとうにありがとうございました!
来年2013年も『くそガキの告白』はまだまだ上映に走りまわりますので、よろしくお願い致します。



で、年の瀬に仕事さぼってこんなの作っちゃいまいた。
(関係各所に無許可でごめんなさい)






2013年もくそガキは続く!
1/12(土)くそガキがテアトル新宿に帰ってくる!
このPDFプリントアウト持参で皆1000円!
東京の皆様、くそガキを見逃した方、もう一度見たい方はまたテアトル新宿に集合だ!

1/27(日)ちば映画祭
2/10(日)福島 いわきぼうけん映画祭
2/16(土)〜22(金)新潟 シネ・ウインド





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広島でおもう

平和ってなんだろう…


ぼくは、『くそガキの告白』という映画をつくった。

2012年12月23日から3日間、その映画が上映中の広島、横川シネマに行ってきた。
横川シネマ到着

ぼくは、映画のポスターをサンドイッチして変な帽子をかぶって街で映画のチラシをくばった。
今年、東京をはじめ、いろんな街でやり続けた、ぼくのスタイルだ。
自転車乗る

広島チラシ配り

12/23は、上映後、広島と岡山から来てくれたキングオブコメディファンのお客さんとお好み焼きを食べた。
広島のキンコメファンと
東京上映の時から、多くのキンコメファンの皆さんに支えられ続けた。

12/24は、クリスマスイヴなのに二組のカップルをはじめお客さんがにぎわった。チラシ配りで出会ったご夫婦も駆けつけてくれ、上映後、お酒や料理を御馳走してもらった。
広島三人飲み
どんなにクソをみるような目で見られても、このような人たちとの出会いがあるからチラシ配りはやめられなかった。
そして何度お客さんに奢ってもらったことだろう。

映画を上映してくれた横川シネマの溝口支配人は、劇場運営、映写、受付、全部一人でやっている。とんでもない強者だ。
バイバイ横川シネマ

このような熱いミニシアターに『くそガキの告白』のような小さな映画は支えられ続けた。

短い期間の滞在だったが、今年一年の上映活動の集大成というか、そういうものがギュッとつまった広島巡業だった。


平和ってなんだろう…

広島では美味しいものをいっぱい食べた。
広島お好み

牡蠣と酒

白焼き

天一新天地


お祈りもした。
宮島で祈る


ピンク映画も観た。
上映が終わると気がついたら劇場に自分しかいなかった。
そんなクリスマスだった。
横川銀映


こうしてぼくは広島を去った。
家に帰って録画していたETV特集の再放送を観た。
園子温監督の詩が心に刺さった。
芸術がやれ

広島巡業がこの一年の集大成というなら、自分にとってのこの一年は何だったのだろう
平和にまみれた一年?
平和に甘えた一年?

平和ってなんだろう…

広島上映初日の前日
12/16 総選挙で自由民主党が大勝した

12/7 東京で久しぶりに大きめの長い地震があった

3.11
震災
津波
原発
思い出す
忘れてはいけないこと

そして、戦争も


平和ってなんだろう
もはや平和ではないっていう歌があったっけ
平和ではないのに、生きてると平和に甘えちゃう

広島でおもう

また映画をつくりたい

平和ではないところから、平和を願って、また、広島に少しでも大きくなって帰ってきたい

宮島歩く


ありがとう、広島
また逢う日まで

広島の街







横川シネマでは、12/28(金)まで上映中!連日18:10から!受付で「好きだ!!!」と叫べば皆1000円!

2013年もくそガキは続く!
1/12(土)くそガキがテアトル新宿に帰ってくる!
このPDFプリントアウト持参で皆1000円!
東京の皆様、くそガキを見逃した方、もう一度見たい方はまたテアトル新宿に集合だ!

1/27日(日)ちば映画祭
2/10(日)福島 いわきぼうけん映画祭
2/16(土)〜22(金)新潟 シネ・ウインド


群馬の思い出

気づいたらもう冬だ。

先日、11/24(金)群馬県のシネマテークたかさきでの『くそガキの告白』初日舞台挨拶に行って来た。
(翌25日も自分のみ舞台挨拶をした)

シネマテークたかさきは、NPO法人が運営する、銀行を改築してつくれた街のミニシアター。
とっても味のある映画館だった。


いつものスタイルで劇場の前に立つ。ワクワク。
高崎劇場前


高崎といえば、パスタ。
今まで知らなかったけど、高崎は、パスタの街だそうで一人あたりのパスタ店舗数が日本一だそうだ。
キングオブパスタという大会も開かれるほど。
2012キングオブパスタ覇者シャンゴの「シャンゴ風」、特製ミートソースが最高だった。
シャンゴ

クリーム好きのおれには、はらっぱの海老トマトクリームも最高だった。
海老クリーム


パスタばっかり食っていたわけではなく、チラシ配りもした。
関西横断公開以来、約一ヶ月ぶりのチラシ配り。
ちょうど劇場周辺は、えびす講市というお祭りで賑わっていた。
劇場スタッフさんの協力により(後半支配人さんも加入!)快調にチラシをまいた。
高崎チラシ配る!

高崎行列の先頭

高崎女子高生たち



そんなチラシ配りの途中、「たいちくん!」と突然女性に声をかけられた。
どこかで見たことがある顔だった。
「○○子の姉です」
その女性は、数年前おれが交際をしていた彼女の姉だった。


彼女の実家は群馬だった。
おれは基本的に母親に彼女を紹介するなんて恥ずかしくてできないたちだが彼女はちがった。
彼女の実家の群馬には何度も連れていかれた。
何回か泊まった。
彼女のお母さん、お父さん、おばあちゃん、おにいさん、おねえさんと不器用ながらも会話をした。
温泉に行ったり、ハイキングのようなこともしたっけ。
正直そこまですることに戸惑いもあった。
基本人見知りだったから会話もうまくできたか自信はなかった。
おみやげとかも一度して買っていったことはなく、かなり失礼な奴だったようにおもう。

ある日、おねえさんが結婚することになった。
結婚式に呼んでもらった。
親族同士の対面式のようなところにおれも並んだ。
「○○子さんのお友達で仲良くさせてもらってるものです」と頭をさげた。
ヒゲヅラで、髪ボサボサで、スーツ着ると安いチンピラみたいなものが。
恥ずかしかった。
おれ、婚約とかしてねえし、なんでこんな所に並ばされるんだと戸惑った。
でも、なんか嬉しかった。
結婚するかどうかわからないけど、そこまで思ってもらえることが嬉しかった。
だから余計に情けなくなった。
自分は30近くなのに、これといった定職についていない。

彼女とは映画学校で出会った。
最初のころは、おれも映画に夢みていたが徐々に現実の壁にぶちあたる。
才能なんてないんじゃないか、しかも、映画を撮ってもそれで生活出来るわけじゃない。
そもそも映画を撮れない。
何を撮ればいいのかわからない。
自主映画を撮る覚悟もなければ助監督等の下積みもきちんとできない。
脚本を書いても賞にひっかからない。
年々脚本がつまらなくなっていく、とも言われた。
金がないからドケチ。
誕生日プレゼントだってもらうばかり。
年々ファッションがダサくなる、などなど。

それなのにいっちょまいにクリエイター気取りでたまに家にこもって何か書いたり、ちょっとした現場のお手伝いに呼ばれればそれだけで頭いっぱいになり、彼女をないがしろにし寂しい思いをいっぱいさせていた。

彼女の実家に泊まり、次の日ゆっくりしていると、お父さんに「今日仕事は大丈夫なのか?」と聞かれる。
「大丈夫です」と答える。
それが一番気まずかった。
仕事は大丈夫、大してないから。
でも、仕事が大丈夫なオマエが大丈夫なのか、そう問われている気がした。

そんなこんなで時間は経ち、彼女は映画やドラマの制作部の仕事で忙しくなる。
一緒に実家に帰る時間もなくなり、そしていつしか別れた。
別れたこと自体は悲しかったが、まあ、仕方ないとおもった。
でも、彼女とはちょこちょこ会えるけど、彼女の家族とはもう一生会えないのかもな、そう思うとなんだかとてもやりきれない気持ちになった。
なんだかんだいって、おれは彼女の家族が好きだったのだ。



そんな彼女の家族、おねえさんと偶然チラシ配り中に再会した。
ネットのニュース等でおれのサンドイッチスタイルのことを少し知っていたようだ。
がんばって!と声をかけられた。

愛想もよくない、顔も小汚い、職業もほぼ無職、この妹のカレシ大丈夫か?と、おれのことをかつておねえさんはそう思っていただろう。
それから自分は映画監督として食えているわけでもないし、相変わらず貧乏だし、顔は小汚いままだ。
それでも、今の自分はあのときとはちがうのだ。
少なくとも今自分にはこんなに誇れる映画がある、誇れる仲間たちとつくった映画があるんだ、という自分、そんな自分を見てもらえて嬉しかった。
パッと見、頭おかしい人にしか見えないチラシを配る自分に、がんばって!なんて声かけてもらって、ほんとに、ほんとに嬉しかった。

彼女はおれと別れてからずいぶん変わった。
結婚して子供も産んだ。
おれは相変わらず何も変わってないとおもったけど、彼女のおねえさんに会ったとき、あ、おれはおれなりにあのときとはちがうんだなとおもった。
そう思えたことも、ちょっとだけ嬉しかった。


そんなこんなでチラシ配りを終え、たかさき初日の上映がはじまった。
急遽主演のキングオブコメディ今野浩喜さんとヒロインの田代さやかさんも駆けつけてくれた。
そのおかげで、ほぼ満員のお客さんで賑わった。
関西横断上映に引き続き、「好きだ!!!」と叫べば皆1000円の「好きだ!!!」割りも実施された。
いつものように劇場スタッフさんには御飯おごってもらったり、チラシ配り手伝ってもらったり、いろいろお世話になりました。なんてったって、この映画を気に入ってくれて劇場にかけてもらえることが本当にありがたい。
シネマテークたかさきの皆様、ありがとうございました!
たかさき上映を仕切ってくれた仲間や、かけつけてくれたプロデューサー、キャスト、そして、劇場に足を運んでくれたお客さん、ありがとう!
近いようで遠いけど、遠いようでやっぱり近い群馬、シネマテークたかさきにまた次回作持って帰ってきます!

高崎集合写真


それにしても、今野さんと田代さんとの舞台挨拶は何度やっても楽しいね!
高崎今野田代鈴木

あれ?



次回は、広島 横川シネマ
12/17(月)~12/21(金)18:40
12/22(土)~12/24(祝)16:00
12/25(火)~12/28(金)18:10
広島にもチラシ配りに行きます。よろしくお願いします。

来年は、
1/12(土)ENBUゼミナールベストセレクション@テアトル新宿
このPDFプリントアウトで皆1000円!

1/27(日)ちば映画祭
2/10(日)福島 いわきぼうけん映画祭
2/16(土)〜新潟 シネ・ウインド
にて。他の上映も画策中。
2013年もくそガキ巡業は続きます!


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プロフィール

鈴木太一(すずきたいち)
1976年6月16日生まれ。
東京都江戸川区出身。
映画「くそガキの告白」監督脚本。

鈴木太一のTwitter
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